大阪松竹座の座席について、舞台の見え方(歌舞伎公演時の一等席・二等席・三等席)

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松竹座には歌舞伎を観るために足を運ぶことが多く、さまざまな場所から舞台を楽しんでいます。

せっかくなので、歌舞伎公演における松竹座の座席からの舞台の見え方をまとめてみます。
松竹座の公演チケットを購入するときの参考になれば幸いです!

歌舞伎以外の公演をご覧になる方へ

「歌舞伎公演時」の視点から記事をまとめていますが、各座席からの舞台の見え方は歌舞伎以外の公演でも該当しますので、参考にご覧ください。

大阪松竹座の公式な座席表はこちら。照らし合わせながらご覧ください。

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コロナ禍における歌舞伎公演の座席配分について

この記事は新型コロナウイルスの感染が拡大する以前に書いたものです。
2021年現在のコロナ禍では、一等席・二等席だけになるなど平時とは座席の区分が変更になっています。
チケットの料金については、歌舞伎美人の公演情報からご確認ください。

目次

お値段が手頃な三等席(3階席)

事前に販売される席の中では、もっとも安価で手が届きやすい三等席。わたしもよく購入しています。
チケットはだいたい4,000〜6,000円で購入できます。

座る場所によって舞台の見え方がかなり違うので、よく検討してチケットを購入しましょう!

チケットのお値段について

松竹座に限らず、歌舞伎公演のチケットのお値段は、出演される俳優などの顔ぶれによって変動するようです。

3階正面の中ほどから見た舞台

3階の席は、もっとも舞台を俯瞰して観られる場所。全体をしっかり見渡せます。
舞台との距離は遠いですが、松竹座はそう大きな劇場ではないので離れているようには感じません。

ただし俳優の細かな表情はわかりにくいので、贔屓の俳優が出演されている場合はオペラグラス必須です。

3階の中ほどの席から舞台を見た写真。

3階正面の席は、花道が見えない

歌舞伎の演出において、花道は大切な場所。
主要人物の登場・退場時に使われたり、ここでお芝居が展開することもよくあります。

上の写真では少しわかりにくいですが、舞台正面の3階席は花道が見えづらいです。
花道の舞台にもっとも近いところがやっと見えるくらい。

俳優が花道で演技をされているけど姿は見えないことが多く、音だけで判断することもしばしば…。
仕方ないんですけどね。

3階の前方から見た舞台

3階席の前方は、3階の柵が舞台にやや被って見えます
被ると言っても少しだけですし、ガラス製の柵なので視界は遮られませんが、人によっては気になるかも。

3階の最前列から舞台を見た写真。ガラスの柵が視界に入ります。

前に身を乗り出さないようにご注意を

3階の最前列で気をつけたい点は、上演中に前に身を乗り出さないこと

3階席では構造上、前方の人が前に身を乗り出すと、後ろの人から舞台が見えづらくなってしまいます。
花道を見たくて身を乗り出したくなりますが、こらえましょう…!

3階の下手側、上手側から見た舞台

松竹座では、下手側(舞台を正面に見て左側)、上手側舞台を正面に見て右側)の壁沿いにも座席が配置されています。

下の写真は下手側の席から撮影しました。真正面に写っているのが、上手側の席です。

正面にみえるのが、3階席上手側の席。

3階席上手側は、花道がしっかり見える

上手側は、花道の全体がよく見えます。

ただし注意しておきたいのが、舞台の一部が死角になること。
身を乗り出しても、舞台の上手側が見えません。

舞台から離れた方の席では、舞台の上手側の一部が見えませんでした。
舞台に近い方のお席なら舞台全体が見えるかも知れません。

3階上手側から見た客席。花道はよく見えますが、舞台の一部が見えづらいです。

3階席下手側は、宙乗りの演出がある演目では特等席に!

下手側の席は、少し身を乗り出せば花道が見えます。
ただし、観るときは横のお客さんが見えやすいよう配慮を忘れずに。

また、上手側の席と同じく、舞台の一部が死角になりやすいです。

※舞台に集中しすぎてずっと身を乗り出していると、意外と疲れます。たまには背もたれにもたれながら観劇するのが良さそう。

3階の下手側から見た舞台。

3階席下手側のお席の良いところは、宙乗り(俳優が宙づりになって花道の上を移動する演出)がある演目では、目の前に俳優が来てくれること!

例えば『義経千本桜 川連法眼館の場』では、クライマックスで源九郎狐が目の前まで来てくれます。
もし事前に宙乗りがあると分かっている場合は、こちらのお席もおすすめ。

舞台の上手側下手側の席は、舞台の全体がわかりづらいので、個人的には歌舞伎を見慣れている方や、リピーターの方向けの席かなあと思います。
三等席のチケットを買うけど、花道をよく見たい!という方にオススメです。

そこそこのお値段で、舞台が見やすい二等席(2階中ほど)

たいていの場合、2階中ほど~後方のお席が二等席です。
一等席・三等席より席数が少ないことが多いです。

チケットは1万円前後で販売されています。
三等席よりは近くで見たいけど、一等席を買うには予算が足りない…という場合におすすめ。

舞台が正面にあり、見やすい!

二等席は舞台を正面から見渡せるので、三等席より臨場感が増します
舞台が近いこともあり、俳優の表情を肉眼で判別しやすいです。

ワンピース歌舞伎観劇時、中央寄りの2等席(2階7列目)からの写真。舞台がとても見やすかったです。

花道も問題なく見える

花道は、舞台に近いところは問題なく見えます

後方の席だと花道の手前(入口)側は若干見えづらいですが、俳優が大きな演技をされるときは舞台に近い場所に立たれることが多いので、とくに支障はありません。

2階席中ほどから見た舞台。

臨場感はダントツ!一等席(1階〜2階前方)

松竹座では、1階~2階前方が一等席にあたります。
一等席というだけあって、お値段はお高め。1万円台半ば~1万円台後半の金額が多いようです。
その分、臨場感がものすごくあります!

お財布事情が許すのであれば、ぜひ一度体験していただきたいお席です。

1階は舞台がとても近い!

1階席では俳優の表情がよく見えるので、微妙な表情の変化もつぶさにわかります。

1階席中ほどから撮った舞台。緞帳をとても大きく感じます。

花道の側の席は特におすすめ。 俳優を本当に間近で観られます。
花道をバタバタっと駆けていくときなどは、俳優が起こした風を感じるほど。

1階席の後方(18列目)、花道沿いのお席からの写真。

松竹座の座席は前方にいくほど席が沈んでいて(客席からの視界確保のため)、後方になるほど花道を通る俳優のお顔が視線の高さで見られます。

2階前方も良席!

2階席の前方の席は視界が高く目の前を遮るものがないので、舞台も花道もしっかり見えます。

2階1列目の左端からの眺め。視界を遮るものがなく、とても観やすく感じました。
2階3列目の左端からの眺め。特に見え方は変わらず、良い席です。

平成中村座では、2階正面にお大尽席といって特別な席が設えられる場所。真正面から舞台を堪能されたいかたにオススメです。

歌舞伎の一等席のチケットを、お安く購入する方法

余談ですが、値段が最も高い一等席のチケットをお安く購入する方法があります。
(他にもあるかもしれませんが、わたしの知っている範囲でず)

生協の『個人宅配(個配・こはい)』に加入すること。

関西圏の場合、松竹座や南座などで歌舞伎の公演があるとき、『個配』のカタログに割引価格でチケットが掲載されていることがあります。
あらかじめ絞られている日にちの中から、希望日を選んで申し込むと、後日チケットの当落がわかる仕組みです。

高い確率で当選しますし(ただ、人気俳優が出演されている公演はもちろん落選することがあります。)、土日を含む日程が用意されていたり、大幅に割引されていることもあるので、生協の個配を検討されている方にはぜひおすすめします。

チケットを買う方法はこちらの記事にもまとめています!

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松竹座の座席の見え方 まとめ

松竹座に限らずですが、私見で歌舞伎の席をおすすめするなら

  • 出費を抑えて気軽に歌舞伎を観たい!という方には三等席
  • 予算が限られているけど、舞台を近くで観たい!という方には二等席
  • 俳優の表情や演技をつぶさに観たい! 歌舞伎を体感したい!という方には一等席

が良いと思います。楽しんでくださいね!

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