2017年夏のお盆休み、名古屋へ一泊旅行に訪れました。
旅の発端は、「あつた蓬莱軒のひつまぶしを食べること」。
ほかにもノリタケの森などを訪れて記憶に残ったので、ブログにまとめておきます。
ひつまぶしの名店、あつた蓬莱軒本店へ
「名古屋にひつまぶしの名店がある」ということを夫から聞き、一度ひつまぶしというものを食べてみたいと思っていました。
2017年のお盆休み期間に名古屋へ旅行がてら、あつた蓬莱軒の本店へ行くことに。
お盆休みのランチタイム。待ち時間は3時間
あつた蓬莱軒の本店に到着したのは、お昼11時半ころ。
お盆休み期間中なので人出は多いものの、「まあ、1時間待ちくらいかな〜」とのんきに考えていたところ、あつた蓬莱軒の駐車場の警備員さんから「3時間待ちです」と伺いました…。さすがお盆休み。
ひとまず、お店の前にいらっしゃる店員の方へ順番待ちをしたい旨を告げると、名前を控えてくだり「3時間後にまた来てください」と伝えられます。
せっかくなので、予約時間まで近くにある熱田神宮をお参りして過ごすことにしました。
連休中などの混雑している時期は、待ち時間の過ごし方を考えておくことをオススメします…。
熱田神宮を参拝
熱田神宮は、三種の神器のひとつ草薙の剣を奉納する歴史の長い神社。
参道にうっそうと木が生い茂っているさまや、力強く建つ無垢の鳥居などに、(失礼ながら)以前訪れた伊勢神宮を彷彿とさせられました。
織田信長が奉納したという塀『信長塀』が残っているところなどは、信長ゆかりの地である名古屋らしいなと思いました。
土と瓦を重ねてある作りで、こういった塀は大河ドラマでも見た記憶があります。
宝物館で奉納された美しい衣装などを見たあとは、境内の喫茶で休憩。
ひつまぶしを食べるまでの待ち時間に訪れたので、お腹がすいてわらび餅を注文しました。
境内にある大楠の木は、弘法大師が植えられたのだとか。
大きさが伝わりにくい写真になってしまいましたが、とても立派でした。
本宮へお参りしたり、境内を散策したり。
熱田神宮ではのんびりと過ごしました。
熱田神宮 アクセス
〒456-8585 愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1−1
あつた蓬莱軒のひつまぶしを実食
熱田神宮をお参りしているうちに予約時間が近づいてきたので、再びあつた蓬莱軒へ。
時間とともに店内へ案内され、更にもう少し待ったあと、席に通されました。
ひつまぶし以外にも、うな丼などのメニューはあったけど、やはり定番のひつまぶしを食べたい!と思い注文。
ひつまぶしの食べ方
まず、お重の中にあるひつまぶしを、しゃもじで4等分します。
4分の1ずつお茶碗によそい、次の順番でいただきます。
- そのままで
- 薬味を添える
- 薬味を添え、出汁(だし)をかける
- 最後はお好みの食べ方で
普段そんなにうなぎを食べないので、味についての詳しい批評はできませんが…うなぎが香ばしく焼かれていて、美味しかったです。
薬味を添えてお出汁をかけると、さっぱりしてより食べやすい。
おひつの中には一合くらいのお米があって、結構なボリューム。
でも味に変化がついて飽きなかったこと、お腹が空いていたこともあって完食しました。
ご馳走様でした!
あつた蓬莱軒本店 アクセス
住所
〒456-0043
愛知県名古屋市熱田区神戸町503
営業時間
11:30~14:00(L.O)
16:30~20:30(L.O)
https://www.houraiken.com/honten/access.html
ノリタケの森で、ノリタケの物作りに触れる
名古屋旅行の2日目は、テーブルウェアのメーカーとして世界的に有名なノリタケの施設、ノリタケの森へ。
結婚して毎日料理をするようになってからテーブルウェアに興味がわき、ぜひ行ってみたかったのです。
ノリタケの森には次のような施設があり、ノリタケのものづくりについて深く知れました。
- ノリタケの歴史がわかるミュージアム
- 職人が製作している様子を間近に見られるクラフトセンター (オリジナルのテーブルウェアを作れる絵付け体験もある)
- ノリタケ製品を購入できるショップ
- レストラン、カフェなど
ノリタケの森クラフトセンターで、ボーンチャイナの食器ができあがる過程を見学
クラフトセンター・ノリタケミュージアム – 文化と出会い、森に憩う。 ノリタケの森
クラフトセンターでは、ボーンチャイナのテーブルウェアや置物ができあがるまでの過程を見られます。
解説ビデオがいたるところにあり、好きなタイミングで再生して閲覧できるので、とてもわかりやすかったです。
職人の方が働いているなかに見学ルートが取られているので、実際に職人の方が作っている現場を見られます。
実際に質問しても良いそう。
集中して作業されているなか声をかけるのは勇気がいるけど、気になることがあれば声をかけてみても良いかも。
職人が一枚の皿や置物を丹念に、手間暇かけて仕上げていくさまを見ていると、例えお値段が高くなっても、それは相応の金額だよなあ…と納得。
百貨店や雑貨店に並んでいるテーブルウェアはひとつひとつ人の手によって作られているということを、ふだん生活しているとあまり実感として持てないので、実際に見学できて良い経験になりました。
手が込んだボーンチャイナの置物が出来上がる過程に脱帽
ノリタケといえばテーブルウェアのイメージがありましたが、インテリア製品も数多く作っています。
工程を見ていて職人技に脱帽したのが、以下のリンクにあるフクロウの置物。
置物 “フクロウ”(はばたき) | ノリタケ食器公式オンラインショップ
このような置物の場合、次のようないくつもの工程を経て作られています。
それぞれの工程において熟練の技が必要なのだそう。
- 原型師さんが原型をつくる
- パーツごとの型をつくる
- できあがったパーツを組み合わせる
- 組み合わせた位置がわからないよう継ぎ目を消し、焼成し、塗装し、完成
(記憶にある内容をそのまま書いているので、工程の説明がかなり曖昧なことはご了承ください)
他にも花瓶や、絵皿なども製作されています。
テーブルウェアと共にショップに陳列されていますが、あまりに美しいので、まるで美術館に展示されている品を見ているようでした。
ミュージアムで、食器のデザイン画やオールドノリタケを鑑賞
クラフトセンターの上にあるミュージアムでは、過去に制作されていたノリタケのテーブルウェアや、オールドノリタケ(戦前に海外に輸出していたノリタケの製品)などを見られる常設展、期間限定の企画展を見ることができます。
わたしが訪れた2017年夏には、「デザインワーク 今・むかし」という企画展が催されていました。
その名の通り、ノリタケのテーブルウェアをデザインする過程を、現代と過去に分けて展示してあるもの。
今でこそデジタルでデザインを起こすことが多いそうですが、その前はもちろんのことアナログ(紙とペンなど)でデザインスケッチをおこなっていたとか。
その精密なデザインスケッチに惚れ惚れしました。
わたしも一応デザインの仕事をしていますが、デジタルなツールを使って制作しているので、恥ずかしながらこれほどまでに精緻なデザインを手描きできる自信がありません…。
豪華なオールドノリタケのテーブルウェアや花器のクオリティにも圧倒されました。
これらの製品を工場でいくつも生産していたなんて、当時の職人の技術の高さたるや。
あと、富裕層って本当にとんでもなくお金持ちなんだなあ、という下衆なことも考えてしまいました。
自分の家にこれらのインテリアやテーブルウェアが置いてあるところが想像できません…。
オールドノリタケについてはこちらのサイトが詳しかったので、ご興味ある方はぜひ。
余談ですが、子どもの兜飾りはノリタケ製品を購入
この旅で、すっかりノリタケのファンになったわが家。
のちに生まれた子どもの端午の節句では、兜飾りをノリタケオンラインショップから購入しました。
純和風な形だけど、磁器で作られているためか現代の洋室にも違和感なく馴染む一品。お気に入りです。
ノリタケの森 アクセス
〒451-8501 愛知県名古屋市西区則武新町3-1-36
定休日、開館時間は施設により異なります。
施設案内 – 文化と出会い、森に憩う。 ノリタケの森
名古屋旅行まとめ
「ひつまぶしが食べたい」という食欲を発端とした旅行だったので、かなりのんびりと観光しましたが、とても楽しかったです。
次回訪れるときは、徳川家ゆかりの地などにも足を運びたいです。
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