京都南座が耐震工事中のため、2016年の顔見世歌舞伎は先斗町歌舞練場で開催されました。
なかなか足を踏み入れることがなかった劇場で興味深かったため、記事にまとめたいと思います。
歌舞練場とは
そもそも歌舞練場とはいったい何の施設なのか? Wikipediaには次のように書かれています。
歌舞練場(かぶれんじょう)は、京都府京都市の祇園、先斗町や上七軒の花街にある劇場であるが、同時に芸妓・舞妓のための歌や舞踊、楽器等の練習場でもある。
Wikipedia 歌舞練場より引用
一部例外はありますが、基本的に花街ごとに歌舞練場を所有しており、合計4つ。行くときは間違えないようにご注意くださいね。(わたしは先斗町歌舞練場に行かなければならないのに、祇園甲部歌舞練場に行きそうになりました…)
先斗町歌舞練場の場所
先斗町歌舞練場は、鴨川沿いの三条通りの近くにあります。
JR京都駅からのアクセス
JR京都駅から地下鉄に乗れば、15分ほどで最寄駅に到着します。(バスを利用する方法もありますが、京都のバスは混雑するので個人的にはおすすめできません…)
地下鉄烏丸線の京都駅から地下鉄に乗り、烏丸御池駅で東西線に乗り換えて、京阪三条駅を下車します。
京阪三条駅の6番出口から徒歩5分程度です。
阪急電鉄河原町からのアクセス
河原町駅を下車し、出口1A(河原町行き 先頭車両の方向)から地上へ出て、北に向かって歩くと10分程度で到着します。
北に向かって歩く際、先斗町を通ると風情がありますが、道が狭いため時間帯によっては通りにくいかも。道幅に余裕のある木屋町通を通って行くのがおすすめです。
木屋町通の入り口はこちら。阪急河原町駅の出口1Aから出てすぐです。
顔見世歌舞伎のときの先斗町歌舞練場の外観です。
先斗町歌舞練場の座席
京都南座や大阪松竹座などの劇場と比較すると、先斗町歌舞練場は小ぢんまりした印象を受けます。
歌舞伎美人のウェブサイトに座席表がアップされていたのでざっと確認したところ、およそ550席。大阪松竹座の収容人数は1,033人ですので、その半分程度です。
先斗町歌舞練場 座席表(外部リンク)
※時期によっては、リンクが削除されている場合もあります。ご了承ください。
ただ、小ぢんまりとしている分、舞台との距離はとても近いです!わたしは2階席の後方から2列目に座っていましたが、花道に出てきた役者さんの指使いまでよく見えました。
2階席でも十分に臨場感があったので、1階席はどれほど舞台と距離が近いのか… 考えるだけでわくわくします。
座席から舞台を見たところ。
2階の桟敷席について
先斗町歌舞練場 座席表(外部リンク)をご覧いただくとわかりやすいですが、2階席の最前列と2階の上手、下手側の席は浅敷席(畳などが敷いてあり、直接座れる座席)です。
2階正面の最前列の桟敷席は足を伸ばせるほど広く、背もたれもありますのでとても快適そうでした。
2階の上手、下手側の桟敷席には背もたれがありません。さらに最前列は通常の座席と同じくらいの広さで、足を伸ばせる余裕がないため、膝が弱いかたなどにはちょっとしんどいかも…。チケットを購入する際は、気に留めておいたほうが良さそうです。
写真奥に見えるのが上手側の2階桟敷席です。
また、写真で見ると下手の桟敷席は花道がとても近いのですが、位置の関係上、2階から肉眼で花道を確認するのは難しそうでした。
ただ、花道に役者さんがいるときに桟敷席の前方の壁を見上げているかたが何名もいらっしゃったので、おそらく壁に花道を映すモニターが付いているのではないかな?と思います。実際に確認できていませんので、推測の域を出ませんが…。
黄色い点線を引いている場所が下手の桟敷席です。
劇場内の施設
1階にソファの休憩スペースと、2階にも休憩できる部屋、お菓子などを販売している売店、自動販売機がありました。
2階を中心に行動していたため、もしかしたら1階に自動販売機があるのを見落としているかもしれません。なお、顔見世歌舞伎のときは、1階でイヤホンガイドの貸し出し、番附(パンフレット)の販売もおこなわれていました。
南座や松竹座のように大きな売店はありませんので、軽食などは事前に用意されることをお勧めします。
鴨川をどり(舞踊公演)について
花街の歌舞練場では、春になると芸妓さん、舞妓さんによる舞踊公演がおこなわれ、先斗町歌舞練場では鴨川をどりがあります。
わたしは鴨川をどりは未見なのですが、他の花街の舞踊公演を観る機会が二度ありました。舞妓さんが舞台で舞うさまは可愛らしくて華やかで、心が浮き立つようでした(*^_^*) ご興味をお持ちの方は、ぜひご覧になってください!
鴨川をどりの申し込み方法
公式サイトによると、電話でチケットを購入する方法、旅行会社からチケットを手配してもらう方法があるようです。
チケットの販売は、公演のある5月よりも前から開始されているようですので(本記事を書いている2月中旬時点で、今年のチケット販売中)、行きたい日時が決まっている方は早めのチェックをおすすめします!
鴨川をどり チケット情報(外部リンク)
その他の花街のサイトへのリンクはこちら。
- 祇園甲部
- 都をどり(外部リンク)
- 宮川町
- 京おどり(外部リンク)
- 上七軒
- 北野をどり(外部リンク)
- 祇園東
- 祇園をどり(外部リンク)
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