東京銀座の歌舞伎座は歌舞伎を常に上演している劇場として有名ですが、関西にもいくつか、不定期に歌舞伎を観られる劇場があります。
「どこで歌舞伎を観られるのか知りたい!」という方にむけて、関西で歌舞伎を観られる劇場をまとめてみました。
大阪松竹座
関西の歌舞伎ファンは一度は行ったことがある場所ではないでしょうか? 大阪難波にある大阪松竹座では、数ヶ月おきに歌舞伎が上演されています。
毎年変わらずに興行があるのは次の2つ。
- 1月にある寿初春歌舞伎
- 7月の関西・歌舞伎を愛する会の七月大歌舞伎
七月大歌舞伎は片岡仁左衛門丈を筆頭として、上方歌舞伎(江戸時代の大坂と京都を中心に発展した歌舞伎)に関係する家柄の歌舞伎役者が中心となって上演されます。
地元ファンに向けて歌舞伎役者をお披露目する『船乗り込み』というイベントもあり、一ヶ月のあいだ、大阪松竹座が賑やかになります(^^)
そのほかの月にも不定期で歌舞伎の上演があります。ぜひ、公演情報をチェックしてみてください。
公演情報
歌舞伎美人(歌舞伎公式サイト)のページに、大阪松竹座でおこなわれている歌舞伎の公演情報・チケットの購入方法が掲載されています。
アクセス
〒542-0071 大阪府大阪市中央区道頓堀1-9-19
道頓堀 戎橋のすぐ近くにあります。
最寄駅
大阪市営地下鉄御堂筋線・四つ橋線・千日前線 なんば駅 14番出口より徒歩1分
座席
席数は1,033席。
さほど大きくなく、どの席からも舞台が観やすい劇場です。
座席からの舞台の見え方についてこちらの記事にまとめています。
よろしければご覧ください!
当ブログ内の関連記事
観劇時のお弁当や、松竹座内の様子はこちらの記事をご参考にどうぞ。
京都四條南座
歌舞伎発祥の地である、京都四条にある劇場が京都四條南座です。発祥は元和年間(1615~1623年)にも遡るそうで、国の登録有形文化財に登録されている由緒ある劇場です。
南座といえば、なんといっても年末の吉例顔見世興行!
上方・江戸の歌舞伎役者が揃う、京都の冬の風物詩です。興行期間になると、南座の正面に歌舞伎役者の名前を書いた『まねき上げ』が上がることでも有名です。
松竹座と同様、年に数回歌舞伎の興行があります。
アクセス
〒605-0075 京都市東山区四条大橋東詰
最寄駅
阪急電鉄 河原町駅 1番出口より八坂神社のある方向へ徒歩3分
京阪電鉄 祇園四条駅 6番出口よりすぐ
座席
座席は1,078席で、大阪松竹座と似た規模です。
3階席の後ろの方からでも、花道が見えやすい劇場です。
ただし3階後方は傾斜がきつめなので、足の悪い方などはご注意ください。
南座の座席、売店や設備についてはこちらの記事にまとめています。
観劇する際におすすめのお弁当の調達方法についてはこちらの記事に。
当ブログ内の関連記事
2013年に市川海老蔵丈主演の『伊達の十役』を観劇した記事の中でも、劇場について少し触れています。
ご参考程度に。
そのほかの劇場
実は大阪松竹座や京都四條南座以外の劇場でも、歌舞伎を観られるときがあります!
巡業
松竹株式会社が興行主の大歌舞伎は、初夏〜秋にかけて『松竹大歌舞伎』という巡業をおこないます。
巡業では地方の劇場におもむいて歌舞伎をおこなうため、身近な場所で歌舞伎を観られるかも?
2016年に神戸文化ホールで中村雀右衛門丈襲名披露の松竹大歌舞伎を観劇したときの写真。中村雀右衛門丈、松本幸四郎丈、中村梅玉丈ほかのご出演でした。
対象となるおもな劇場
2017年に松竹大歌舞伎がおこなわれた劇場はこちら。
- 兵庫県…神戸文化ホール、姫路市文化センター、赤穂市ハーモニーホール
- 大阪府…岸和田市立浪切ホール
- 京都府…舞鶴市総合文化会館
- 滋賀県立…滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール
※年によって変わる可能性があります。
公演情報
歌舞伎美人の巡業情報から、松竹大歌舞伎がおこなわれる劇場一覧やチケットの購入方法などをご確認いただけます。
当ブログ内の関連記事
古い記事ですが… 松竹大歌舞伎とはなんぞや、ということを書いていますので、ご参考に。
若手歌舞伎俳優主催の勉強会、自主公演
若手の歌舞伎俳優が勉強のため、自主公演をおこなうことがあります。東京でおこなわれることが多いのですが、尾上松也丈の『挑む』のように、関西の劇場などでおこなわれることも。
また、上方歌舞伎を支える若手の俳優が大役を務める「上方歌舞伎会」が国立文楽劇場で、「晴の会(そらのかい)」があべのハルカス近鉄本店でおこなわれています。
- 尾上松也丈自主公演…外部サイトへ移動:『挑む』
- 上方歌舞伎会…外部サイトへ移動:2017年8月の公演情報へ
- 晴の会…外部サイトへ移動:2017年8月の公演情報へ
映像もおすすめ。映画館でシネマ歌舞伎
一部の映画館で、『シネマ歌舞伎』が定期的に上映されています。
『シネマ歌舞伎』とは実際の歌舞伎の舞台を高画質で撮影、編集した映像作品で、一回あたりのお値段も2,100円と、映画感覚で観やすいのが特徴。
作品ラインナップは古典歌舞伎から新作歌舞伎まで幅広く充実しており、出演俳優も豪華です。
中村勘三郎丈、坂東三津五郎丈のように惜しくも鬼籍に入ってしまわれた名優や、第一線で活躍される人間国宝の坂東玉三郎丈、片岡仁左衛門丈、古典歌舞伎から新作歌舞伎なども活躍が目覚ましい市川猿之助丈、中村勘九郎丈、七之助丈、尾上菊之助丈、市川海老蔵丈などなど…
臨場感たっぷりの歌舞伎の世界を、気軽に楽しめます♪
シネマ歌舞伎を上演している映画館
- 大阪ステーションシティシネマ
- なんばパークスシネマ
- MOVIX堺
- MOVIX八尾
- 109シネマズ箕面
- 神戸国際松竹
- MOVIXあまがさき
- MOVIX京都
- シネマサンシャイン大和郡山 ほか
映画館は時期によって変わる場合があります。
詳しい上演スケジュールなどは公式サイトをご覧ください。
当ブログ内の関連記事
シネマ歌舞伎というくくりではありませんが… シネマ歌舞伎になっている2作品について感想を書いています。(『あらしのよるに』も切に映像化を希望します…!!)
まとめ
意外と関西でも観られる機会の多い歌舞伎。
「いつか観てみたい」とお考えの方はぜひ、スケジュールをあわせて、お近くの劇場まで訪れてみてください!(^^)
コメント
コメント一覧 (2件)
劇場内の設定温度が提示されてるといいのですが。
コメントありがとうございます。
劇場内で特別寒い・暑いと感じたことがないので、適温に設定されていると思います。ただ、座る位置や体調などによっても感じ方は変わりますので、調整しやすい服装で行かれることをお勧めいたします。
恐れ入りますが、詳しくは劇場に直接お問い合わせください。