こんにちは、numaです。
毎年4月に香川県でおこなわれるこんぴら歌舞伎。
2019年は中村勘九郎丈・中村七之助丈・市川中車丈を中心とした座組であることが発表されました!
numaは都合で行けないのですが、それでも面白そう…!と心動かされる公演内容なので、当ブログの過去記事も交えつつご紹介します。
こんぴら歌舞伎とは
毎年4月、香川県琴平町の旧金毘羅大芝居(通称:金丸座)において上演される『四国こんぴら歌舞伎大芝居』のこと。
上演される金丸座は、現存する日本最古の芝居小屋。国の重要指定文化財に指定されており、設備なども当時のままです。
numaは金丸座で観るこんぴら歌舞伎が大好きで、行けない年はあるものの、2009年頃からほぼ毎年通っていました。
江戸時代に建立されてから長い年月を経て、金丸座が廃屋のようになっていた時期もあったようです。
地元の方々が復元に向けてご尽力されたことや、中村吉衛門丈、中村勘九郎丈(十八代目中村勘三郎丈)らが金丸座で芝居がしたいと熱望されたこともきっかけとして、第一回のこんぴら大芝居が1985年(昭和60年)に実現しました。
その後、毎年1回おこなわれることが通例になっています。
琴平町のお店には、こんぴら歌舞伎の息吹をそこかしこに感じられます。お菓子を販売している灸まん本舗で見つけた歌舞伎俳優の千社札。
勘三郎丈(当時勘九郎丈)のものもあります。
こんぴら歌舞伎の魅力はなんといっても俳優との近さ
劇場全体がこじんまりとしているため、舞台上の俳優の細やかな表情の変化、汗までもがよく見えて、舞台と客席が一体となるような高揚感があります。
公演によっては、仮花道(上座にある小さな花道)や、はては客席の中(!)で俳優が演技をする演出もあり、俳優と観客の距離の近さが魅力。ちょっとしたサプライズのような驚きがあってほんとうに楽しいです。
江戸時代にタイムスリップしたかのような金丸座の内装も素敵で、歌舞伎の世界にどっぷりと入り込めます。
当ブログの過去記事から、一階の平場から観た景色。
古い記事ですが、金丸座の内部について書いた記事はこちら。

こちらではこんぴら歌舞伎の魅力について書いています。

『第三十五回記念四国こんぴら歌舞伎大芝居』概要
出演者
中村勘九郎
中村七之助
市川中車片岡亀蔵
中村虎之介
中村歌女之丞
大谷桂三中村扇雀
ほか
https://www.kabuki-bito.jp/theaters/other/play/601より引用
中村勘九郎丈・七之助丈、市川中車丈を筆頭に、中村屋の公演によくご出演されている中村扇雀丈、片岡亀蔵丈、扇雀丈のご子息 中村虎之介丈を中心とした座組です。
勘九郎丈は2019年の大河ドラマ『いだてん』の収録期間中で、2019年は歌舞伎公演にさほど出演されない可能性があります。舞台に上がっていらっしゃるのを観られる貴重な機会になりそう。
テレビなどのメディアでも活躍される七之助丈や中車丈、実力派の扇雀丈や亀蔵丈が揃っているので、例年以上にチケットが争奪戦になりそうな予感がします^^;
公演期間
2019年4月6日(土)~21日(日)
第一部 午前11時~
第二部 午後3時~
https://www.kabuki-bito.jp/theaters/other/play/601より引用
演目
第一部
- 『義経千本桜 すし屋』
- 『心中月夜星野屋』
第一部の演目を見た雑感
上演するお話は2本。
『義経千本桜 すし屋』は、歌舞伎ファンにはお馴染みの義経千本桜という歴史物の長編のうちの一部。中村勘九郎丈が主役を務められます。
numaが個人的に第一部で気になるのは『心中月夜星野屋』。もともと落語の星野屋という噺をもとにした新作歌舞伎だそうで、2018年8月の歌舞伎座でおこなわれた納涼歌舞伎で初演されました。
世話物のコミカルなお話だそうで、初演当時には七之助丈と中車丈、中村獅童丈のやりとりが面白いとSNSで高評価をよく目にしました。
獅童丈のお役を中村扇雀丈がつとめる形で、こんぴら歌舞伎で再演されます。
第二部
- 『傾城反魂香』
- 『高坏』
- 『芝浜革財布』
第二部の演目を見た雑感
演目の特色が異なり、バラエティ豊かな第二部。
『傾城反魂香』は近松門左衛門の作で、夫婦の情愛が描かれた作品。絵師の浮世又平を中村扇雀丈、妻のおとくを七之助丈が演じます。(扇雀丈の立役は珍しいかも…?)
ちなみに本公演で勘九郎丈と七之助丈が同じ演目に出演されるのは、この『傾城反魂香』のみのようです。
『高坏』は舞踊の演目。中村勘九郎丈、虎之介丈、鶴松丈、大谷桂三丈がご出演です。
十八代目中村勘三郎丈の当たり芸だそうで、下駄でのタップダンスが見どころとのこと。勘九郎丈は身体能力が高く、観ていてわくわくするような踊りをされるので、楽しい演目となりそう。
余談ですが、十八代目中村勘三郎丈は生前に金丸座をとても愛されていたそう。その場所でご子息の勘九郎丈が勘三郎丈の当たり芸をされると思うと、感慨深いものがあります。
『芝浜革財布』は、昼の部の『心中月夜星野屋』と同じく、落語を元にした作品(ですが、こちらは新作歌舞伎ではありません)。元となったのは芝浜という噺です。
物語の主役となる政五郎を市川中車丈、女房おたつを七之助丈がつとめられます。
中車丈は持ち前の演技力により、とくに世話物で存在感を発揮する方という印象があるので、見応えある一幕となりそうです。
チケットの料金・購入窓口
料金
A席 14,000円
B席 10,000円
特別席 16,000円
https://www.kabuki-bito.jp/theaters/other/play/601より引用
特別席は、2018年までのこんぴら歌舞伎にはなかった席種。
2017年・2018年のS席と同じ価格帯の席なので、似たような席が割り当てられるのかなと推測しています。
金丸座の座席について
金丸座の座席について、観やすさなどをまとめた記事が当ブログにあります。
席種ごとの席が変わっている可能性はありますが、よろしければ座席選びの参考になさってくださいませ!

購入窓口
次の3箇所でチケットを購入できます。
ただし販売期間が松竹のチケット購入窓口と琴平町役場では異なりますので、詳細はこの後の「発売日」の項目をご確認ください。
- 松竹のチケット購入窓口
- チケットホン松竹
- チケットWeb松竹
- 琴平町役場
- 宿泊施設もまとめて手配できる旅行代理店(JTB・JR)観劇セット商品
旅行代理店の観劇セット商品について
当ブログでは毎回、前年の12月に発売されるJTBのこんぴら歌舞伎観劇セット商品を推してきました。(numaはいつもそれを利用していました)
ツアーで手配していただける席は良席が多いですし、宿泊施設の料金などもふくめて考えるとコストパフォーマンスのよい手段だと感じているからです。
ただ、この観劇セット商品は例年も人気で発売後すぐに完売するそう。
2019年は各メディアで活躍されている出演俳優が多く、いままで以上にチケットが争奪戦になりそうなので、購入できない可能性もありそうです…。
旅行代理店の観劇セット商品を申し込んで宿泊施設の予約などもまとめておこなうか、チケットWeb松竹などでチケットのみを購入するか迷われている方がいらっしゃいましたら、発売時期が双方異なるので(旅行代理店の観劇セット商品は公演前年の12月、チケットホン松竹・チケットWeb松竹は公演する年の2月)、様子を見てから手配方法を決めるのもオススメです。
詳しくはお近くの旅行代理店にお問い合わせください
ご参考までに、過去のFacebookページの投稿から。
関西圏のJTBで入手した観劇ツアーのパンフレットです。(他の地域では異なる場合があります)
発売日
チケットホン松竹・チケットWeb松竹での発売期間
2019年2月24日(日)10時~3月15日(金)まで
琴平町役場でのチケット発売期間
2019年3月16日(土)以降
旅行代理店(JTB・JR)の観劇セット商品
2018年12月3日(月)より受付開始
チケット購入のご連絡先・詳細はこんぴら歌舞伎公式サイトをご確認ください。
過去のこんぴら歌舞伎の観劇記録
いくつか観劇記録をブログに残していたのでご紹介します。こんぴら歌舞伎の雰囲気を知る一助になれば幸いです。
2016年の観劇記録

2013年の観劇記録

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