歌舞伎が地元にやってくる! 2013年 松竹大歌舞伎のすすめ

7月1日から今年の松竹大歌舞伎が始まります。
実はわたしが初めて観に行った歌舞伎は松竹大歌舞伎の神戸公演で、松本幸四郎さんの『勧進帳』でした。今回は2013年の松竹大歌舞伎について、ご紹介します。

目次

歌舞伎の地方巡業、『松竹大歌舞伎』

松竹大歌舞伎とは、毎年おこなわれる歌舞伎の地方巡業のこと。第一線で活躍される歌舞伎俳優が日本全国におもむきます。
巡業の日程や内容は次の3つに分けられます。

東日本をめぐる東コース
東京から東海、北陸地方を中心にめぐる中央コース
西日本をめぐる西コース

歌舞伎はふだんは歌舞伎座や新橋演舞場、京都四條南座、大阪松竹座などのような特定の劇場でおこなわれることが多いのですが、松竹大歌舞伎では地方の劇場でおこなわれます。
たとえば、歌舞伎美人のウェブサイトから一部を引用させていただくと、松竹大歌舞伎 西コースは以下のようなスケジュール。

曜日 場所 会場
8月1日 東京都板橋区 板橋区立文化会館
9月1日 愛知県知立市 知立市文化会館
(パティオ池鯉鮒)
  3日 三重県津市 三重県文化会館
  4日 滋賀県大津市 びわ湖ホール
  5日 兵庫県神戸市 神戸文化ホール
  7日 島根県出雲市 出雲市民会館

※一部抜粋。すべてのスケジュールは松竹大歌舞伎 西コースにてご確認ください。

全ての都道府県とまではいかなくとも、それでも日本全国津々浦々をめぐって巡業されています。地方にお住まいの方も、比較的観に行きやすいのではないでしょうか(*^_^*)
また、巡業の魅力は慣れた地元で歌舞伎を観られること。肩肘をはらず気軽に観ることができると思いますし、あと、前方の席のチケット代が歌舞伎専用劇場よりもお手頃な事が多いです。(わたしの記憶によるものなので、劇場によって差があるかも。詳しくはご確認くださいね。)
歌舞伎を初めて観るというかたに、松竹大歌舞伎はおすすめです。

中央コース、西コースは中村又五郎さん、歌昇さんの襲名披露

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※画像のリンク先は中央コースです。西コースはこちら

中村又五郎さん、歌昇さんおふたりの襲名披露公演となる中央・西コース。中村吉右衛門さんもご一緒に出演されます。
又五郎さんと歌昇さんはなんと2011年9月から2年弱のあいだ襲名披露公演をされているそうで、わたしも2012年のこんぴら歌舞伎で観劇しました♪

中村吉右衛門さんは『番町皿屋敷』(あの「お菊さん」で有名な怪談)と『沼津』にご出演。又五郎さん、歌昇さんは吉右衛門さんと共に『口上』でごあいさつされ、『連獅子』で親子共演をされます。
口上は襲名披露でだけ見られるおめでたい一幕ですし、『連獅子』はあの有名な毛振り(頭をふりまわす動き)が観れる、なんとも華やかな公演!
又五郎さんと歌昇さんは松竹大歌舞伎を襲名披露公演のラストスパートとされるそうで、この機会におふたりの襲名をお祝いするのはいかがでしょうか。

東コースは市川猿之助さんの襲名披露

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東コースは、活躍が目覚ましい市川猿之助さんの襲名披露公演。
市川右近さん、猿弥さん、春猿さんらが『歌舞伎十八番 毛抜』に出演され、市川猿之助さんが『口上』『義経千本桜 川連法眼館の場』に登場されます。
『毛抜』は市川團十郎さんが連なる市川一門のお家芸『歌舞伎十八番』のうちのひとつ。実は、この記事を書いている時点でわたしは未見なのですが(^^;)解説を読む限り、歌舞伎らしい誇張やユーモアがある演目のようで…面白そうです。
そして『義経千本桜 川連法眼館の場』は、猿之助さんが襲名披露公演で上演を重ねてきた演目。きっと狐忠信の演技をよりいっそうご自分のものとされているんだろうなーと思うと、ぜひぜひご都合が合う方には観て頂きたい!です。

ちなみに猿之助さんの『義経千本桜 川連法眼館の場』は今年のこんぴら歌舞伎で観劇していて、記事にもアップしています。
四国こんぴら大芝居を観劇しました。 【前編】
四国こんぴら大芝居を観劇しました。 【後編】
『義経千本桜 川連法眼館の場』に関する記事は後編です。

7月からいよいよ始まる、松竹大歌舞伎。この機会にぜひ、観劇されてはいかがでしょうか?
巡業 | 歌舞伎美人

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