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京都四條南座で市川海老蔵の『伊達の十役』を観ました

ゴールデンウィークまっただ中のとある日、市川海老蔵の『伊達の十役』を観に京都南座へ行きました。

京都四條南座で初観劇!

京都を訪れたときに近くを通ることはよくあるけれど、実は南座の中へ入るのは初めて。
江戸時代から続くとされる日本最古の劇場で、幾度も改築・改修を加えられながら、現在に姿を残しているそうです。
内装は赤いカーペットがしきつめられた、昔ながらの意匠が残る趣きのある空間でした。
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今回わたしが座った席は三等席、三階の一番後ろの列です。座席から撮った写真がこちら。
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舞台が良く見渡せるうえ、花道のすっぽん(写真左下、布がかかっているところ)がしっかり見えます!
花道は役者さんが出入りに使用されたり、見得をきることもあって、見せ場の多い重要な場所。今は無理なく歌舞伎を楽しむために三等席のチケットを取ることが多いのですが、三等席は花道が見えづらいことが多いため、嬉しかったです(^^)
ちなみに、こちらは開場してすぐの写真で、まだ緞帳が上がっていません。赤みの強いオレンジ系の織物の緞帳、素敵だなあ。

歌舞伎初心者のかたにもおすすめ、『伊達の十役』

http://www.youtube.com/watch?v=B_418-oiJNE
『伊達の十役』の見どころはなんといっても、市川海老蔵さんの早変わり。
十の役柄を海老蔵さん一人で演じ分け、衣装を早着替えします。その役といえば、高貴な将軍様もいれば、こずるい小悪党、妖かしの力を持つ者、花魁、腰元など…種類はさまざま。
お話はもちろんのこと、早変わりがトリッキーで面白いので、初心者のかたにもおすすめの演目です。

早変わりは見事。マジックのよう!

この早変わり、ほんとうに早い! 
二幕目は数秒で早変わりすることが多く、そのタイミングも見事で、入れ替わったことに気づかない時もあるほど。特に、とある登場人物の殺しの場は見事でした。きっと舞台の裏側ではバタバタと走り回って準備されているのでしょうね。
また、性別を越えた(!)男性から女性への早変わりもあります。花魁などの豪奢な女性の衣装を着るのはとても時間がかかるそうで、早変わりの中に組み込むことで役者の心意気を示しているのだとか。

もちろん海老蔵さんは役柄も演じ分けていらっしゃいますし、入れ替わりのタイミングに不自然さをまったく感じません。
海老蔵さんや裏方さん共に卓越した技術をお持ちなのだと感じて、本当に恐れいりました…。

もうひとつの見どころ、空中を歩く『宙乗り』

三幕の最後で、仁木弾正に扮した海老蔵さんが宙乗りを披露されます。
宙乗りとは役者さんが「空中を歩く」こと。仁木弾正は妖術を使える悪役なので、不気味さが引き立つ演出です。

宙乗りのシーンになると、舞台が暗転し、仁木弾正の顔だけにスポットライトが当たります。
そしてゆらゆらと空中に浮かび上がってゆき、不気味な雰囲気を持ったまま、仁木弾正が空中を飛行。そのまま三階席の奥までたどり着いて、引っ込み(退場し)ます。
仁木弾正の冷徹な表情を肉眼ではっきりと見ることができて、最後まで息をのんで見つめていました。
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実は、観劇前は早変わりばかりを気にしていて、劇場に行ってから改めて宙乗りがあることを認識したほどなのですが…忘れていました、宙乗りは二・三階席から見ると、とても近いということを! ちょっとしたご褒美のような気分でした♪

市川海老蔵さんを観て

1年ほど前にごく短い時間出演されている舞台を観て以来、初めてしっかりと市川海老蔵さんを観劇することができました。
個人的に海老蔵さんには荒事のイメージがあったのですが、女形も含む十役を演じ分ける姿にただ感心… 特に、乳母政岡とその子のやりとりが印象に残りました。
スキャンダラスことで話題になることもある方ですが、華も実力もある役者さんなのだなと再認識。舞台に立たれると、本当に目を惹かれますね(*^_^*)
関西にいらっしゃるときには、積極的に観に行きたいと思いました。

2013年5月27日(月)まで京都四條南座で上演されている、五月花形歌舞伎。
機会がありましたら、観劇されてみてはいかがでしょうか?
五月花形歌舞伎 | 歌舞伎美人

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